2019年3月19日火曜日

一つの種目だけを小さい頃から長時間やっていると、、

前回、若年性ロコモディブシンドロームについてお話ししました。
今日は、その原因の一つである
競技専門特化の低年齢化についてお話しします。

週5回一つのスポーツをやっている子と
週一何かスポーツをやっている子の
運動能力を比べてみると。
どちらが高いと思いますか?

週一スポーツをやっている子のほうが運動能力は高かったそうです。

驚きですよね。 
たくさん運動をしているはずなのになぜ?
と思う方も多いと思います。

これは、一つの種目だけを小さい頃から長時間やっていると、
その種目に関わる運動の能力は高くなるけど、
身体全体としてはバランスが悪くなるということです。
技術練習のようなものを多くしている場合は、特にそうです。
これはスポーツクラブ側にも問題がありますよね。

つまり、
同じ動きばかりしていると、関節に負担がかかり、関節、筋肉が固くなり、
姿勢が悪くなったり、
呼吸の阻害、
怪我をしやすい身体になってしまう、
ということもあるのです。

特に、怪我は重要な問題です。
身体に何か痛みを感じているというだけで、気持ちも塞がります。
やる気も失われますね。
ジュニアユース期の怪我は大人になってからも繰り返すとも言われます。

保護者の方達とお話しさせていただく機会があるときは、
出来れば、二種目のスポーツを並行させてやらせてあげると良いですよ。
とお話ししてます。

それは、上記のような理由からです。

本気で勝ちたいときはいつですか?
今絶対に勝ちたいわけではないはずです。

何かに熱中して、本気でやりたい、身長も体力も伸び盛りの時に、
何かつまずきを感じてしまう、
怪我に悩む
今ひとつ実力が伸びない
勝てない、、
その原因はこのようなところから来ているのかもしれません。

だからこそ
小さいときにどのような運動体験をしたか?
そしてどのような運動をおこなうのか?が大切なのです。

レッスンではそこをとても大事にしております。

スポーツは運動体験の一つです。
いかにここを増やせるかが大事ですね。
僕ら指導者はしっかり勉強をして、
子供達が今どういう状態であるかを見極めて指導することが必要ですよね。


eto